三月革命

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風に舞いあがるビニールシート/森絵都

パティシエ・ヒロミの天才的な腕に惚れ込み秘書的な仕事をすべて引き受けている弥生は、イブの朝に撮影に使う器を用意するよう命じられる。
それも美濃焼の器を。
多治見まで出向いた弥生だったが、イブの夜にプロポーズする予定だった恋人の高典の機嫌を損ね、仕事と自分とどっちを取るのかと迫られる始末。
しかし自分の夢をすべて捨ててでも、弥生はヒロミのケーキに心奪われていて……という「器を探して」他、表題作「風に舞いあがるビニールシート」を含む全6編を収録した短編集。
第135回直木賞受賞作。


直木賞受賞作って無難というか、この作家でこの作品を選ぶのか?という疑問がつきまとうものが多いという印象があるのですが、だからといって馬鹿に出来ないなぁと認識させられました。
受賞のニュースを聞いた時には、正直なところ「え?森絵都に?」と思ってしまったのですが、この内容ならわかります。
派手さも突飛さもありませんし、あざとさも見えないではないですが、非常に綺麗な短編集でした。
6編とも嫌味な感じがしないせいで、さらっと読めます。
逆に言えば深いところに入ってくるものはなかったですが、エピソードの細かいところはうまい。

一番好きなのは地味な「器を探して」でしょうか。
かなりエグイ中身に展開、タイトルです(それが好きなのですが)
「守護神」と「ジェネレーションX」は青臭い部分が、ありです。
表題作はドラマ(第1話のみ見ました)の印象が強くて……(こちらの方が良いのですけれど、映像の威力は凄いですよね)タイトルとその使い方がこれもうまいです。



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